この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
フリーランスなんだけど確定申告が不安すぎる……簿記を勉強すれば少しは大丈夫かな?
確定申告は税理士さんに丸投げしていたけど、少しでも費用を抑えたいしお金の流れを管理したいから自分でも理解できるようになりたい
本記事では、上記のようにお悩みの人に向け、フリーランスが簿記を勉強するメリットを紹介します。
結論としては、フリーランスや個人事業主は簿記を勉強しておいて損はありません。
簿記を理解できれば青色申告を選択できるため節税しやすくなりますし、事業に関するお金の流れも理解しやすくなるからです。
一方、簿記をいちから勉強する場合、時間と手間がかかることは理解しておきましょう。
本記事では、フリーランスが簿記を勉強するメリット・デメリットや何級を勉強すればいいのかを解説します。
なお、フリーランスや個人事業主は簿記だけでなくFP資格も取得しておくことをおすすめします。
- Webライター歴9年
- 現在の月収は50~60万円程度
- 8歳・5歳の子供を育児中
- 日商簿記2級・FP2級取得、金融・相続専門ライター
- フリーランスが簿記を勉強するメリット・デメリット
- フリーランスが簿記を勉強する方法
- フリーランスが簿記を取得するなら何級が良いか
フリーランスが簿記を勉強するメリット
フリーランスや個人事業主が簿記を勉強すれば、複式簿記で仕訳できるようになるので青色申告を選択できます。
また、自分で日々の会計処理や確定申告をできるようになれば、税理士への依頼費用も抑えられるメリットがあります。
フリーランスや個人事業主が簿記を勉強するメリットは、主に下記の通りです。
- 節税効果の高い青色申告を選択できる
- 自分で確定申告できれば税理士への依頼費用を抑えられる
- 事業に関するお金の流れを理解できる
- 会計・ビジネスジャンルの仕事に応募しやすくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フリーランスなどの個人事業主は、確定申告の際に①白色申告と②青色申告のどちらかを選択可能です。
簿記の知識を身につければ複式簿記で記帳でき青色申告を選べるため、所得税や住民税を節税可能です!
フリーランスや個人事業主が簿記を勉強すれば、自分で帳簿作成や確定申告を行えるようになります。
税理士に依頼した場合は年間数万円から数十万円かかることもあります……
駆け出しフリーランスにとっては、数万円の負担すら惜しいはずです。
特に、近年はクラウド会計も充実してきているので、簿記の基礎さえわかれば自分で確定申告することも難しくありません
簿記を勉強すれば、事業に関するお金の流れもより理解しやすくなるはずです。
税理士に依頼しても帳簿や確定申告書は完成させられますが、自分で仕訳した方が日々の売上や経費の変化について気付きやすくなります。
収入が少ないことに気付いたら営業を増やす、新たな知識やスキルを身につけるなどの対策もしやすくなるはずです
これはフリーランスというよりWebライター向けのメリットですが、一定以上の簿記・会計の知識があると、会計やビジネスジャンルのライティング案件に応募しやすくなります。
企業によるオウンドメディアは年々増え続けており、ライティング案件もそれに従い増えています。
したがって、簿記や会計の知識があれば会計事務所でのオウンドメディア執筆、ビジネス情報の執筆の仕事に応募しやすくなるはずです。
私も簿記2級やFPの知識を活かして、税理士法人や司法書士法人でオウンドメディアの執筆やディレクションを担当しています!
ビジネス・会計ジャンルは需要が高いこと、専門性が高いことから、文字単価も高めとなることが多いので、安定して稼ぎたいライターにもおすすめできます。
他にも、オンライン秘書・事務の仕事をするにも、簿記・会計の知識は身につけておいて損はありません。
フリーランスが簿記を勉強するデメリット
フリーランスや個人事業主が簿記を勉強すると確定申告を自分で行える、青色申告を選択できるメリットがある一方で、勉強時間を確保しなければなりません。
フリーランスが簿記を勉強するデメリットは、主に下記の通りです。
- 勉強時間の確保が必要である
- 向き不向きがある
- 簿記に特化した仕事はそれほど多くない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
簿記をいちから勉強するには、一定の勉強時間を確保しなければなりません。
例えば、確定申告に必要な簿記の基礎を学ぶ場合は数十時間程度の学習が必要ですし、簿記3級を取得する場合は100時間程度の学習が必要です。
「年に一度の確定申告のためだけに、今勉強するのは辛い」と感じてしまうのは無理ありません
簿記の基礎であれば誰でも身につけられる!と言いたいですが、実際には向き不向きがあります。
一方で、完璧主義ですべて理解しないと次に進めない人や数字を見るのが苦痛に感じる人は簿記の学習に向いていません。
「数字や計算が嫌いだからフリーランスになったんだよ!」と思う人は、簿記を勉強せず税理士に依頼するのも選択肢のひとつです
簿記・会計の知識を活かせるフリーランスの仕事もあると解説しましたが、簿記・会計の知識があればすぐに仕事を受注できるわけではないのでご注意ください。
実務未経験者が簿記の資格を取ったとしても、高時給のオンライン経理の仕事を見つけるのは難しいかもしれません
また、プログラマやWebデザイナーなど業種によっては、簿記や会計の知識を活かしにくい業種もあります。
フリーランスが簿記を取得するなら何級がいい?
フリーランスや個人事業主が簿記の資格を取得するなら、3級もしくは2級がおすすめです。
簿記には1級もあるのですが、1級は非常に難易度が高く、フリーランスが取得するにはコスパが悪すぎるからです。
3級・2級について詳しく紹介していきます。
フリーランスがいちから簿記を勉強するのであれば、まずは簿記3級の取得を目指しましょう。
ただし、簿記3級は商業簿記の基礎について問われ、個人商店の仕訳に関する問題が多く出題されます。
そのため、在庫を持たないWeb系フリーランスにとっては、資格取得のために自分は使用しない知識についても勉強しなければなりません。
資格取得を目標とせず自分に必要な知識だけを勉強するか、必要ない知識もまとめて勉強し資格取得をするかを選択しましょう!
簿記や会計の知識を身につけ、オンライン秘書や簡単な仕訳業務の仕事を請けたい人は、簿記3級だけでなく2級の取得を目指しましょう。
簿記2級があれば、経理職の転職への最低条件は満たしていると考えられるからです。
経理や会計に関する業務は実務経験が重要となってくる業種ですが、事務スキルやWeb系スキルと組み合わせれば、実務未経験者でも仕事を受注できる可能性があります。
例えば、簿記2級を取得すれば下記の求人に応募できます。
簡単な画像作成や仕訳業務、一般事務を行う(時給2,000円)
会計・ビジネスに関する記事執筆(文字単価2円)
弥生会計を使用した仕訳業務(時給1,300円)
仕事の幅を広げたいと考えているフリーランスは、2級を目指しても良いでしょう!
ただ、簿記2級の学習範囲は3級よりも広く、問題の難易度も大幅に上がります。
簿記には向き・不向きもあるので、まずは簿記3級を学習してみて2級も取得できそうかを考えてみるのがおすすめです。
フリーランスが簿記を勉強する方法
フリーランスや個人事業主が簿記を勉強する場合、費用や時間を節約して効率よく学習を進めていくことをおすすめします。
具体的には、簿記3級・2級の教本を使用して学ぶ、Webサイトを活用して学ぶのが良いでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
簿記を勉強するのであれば、資格取得を目指す・目指さないにしろ簿記3級・2級の教本を使って学習するのがおすすめです。
資格取得を目指すのであれば、教本+問題集を買っておきましょう。
一方、資格取得は考えておらず、簿記や会計に関する知識を身につけたいのみであれば教本のみの購入でも問題ありません。
どの出版社の教本を選んでも良いですが、個人的にはTACのものが好きです!
忙しいフリーランスがスキマ時間で効率よく簿記を学ぶのであれば、YoutubeやWebサイトを活用するのがおすすめです。
Youtubeなどの動画コンテンツであれば、映像や音声によって簿記を勉強できるので、作業や家事をしながら流し見・聞きすることも可能です。
簿記3級・2級は人気の高い資格なので、無料で学べる動画コンテンツも豊富に用意されています!
ただ、Youtubeなどの動画コンテンツは数が多く玉石混交で質がよくないものもあるので、自分に合う動画や信頼できる発信者を見つけることが重要です。
個人的におすすめしたいのは、CPAラーニングです。
メールアドレスの登録は必要なのですが、登録後は完全無料で簿記1~3級を動画で学べます。
簿記だけでなく様々なビジネススキルや会計・法務についても無料で学習できます!
私も登録していますが、たまにメルマガが届くだけなので登録するデメリットや煩わしさも感じません。
無料だから動画の質が低いのでは?と不安だったのですが、そんなことは全くなく非常にわかりやすく資格試験に特化したコンテンツも用意されています。
フリーランスが簿記を学ぶときによくある質問
最後に、フリーランスが簿記を勉強するときによくある質問を回答と共に紹介していきます。
- フリーランスが簿記を取得するなら何級がおすすめ?
- フリーランスが簿記を取得するなら、3級がおすすめです。
3級で簿記の基礎を学べば確定申告や帳簿作成についての知識を身につけられるからです。
- 個人事業主は帳簿を付ける必要がある?
- 個人事業主が帳簿を付けることは義務とされています。
節税効果の少ない白色申告であっても単式簿記による帳簿は必要ですし、青色申告の場合は複式簿記による帳簿を付け保管しなければなりません。
- フリーランスとして独立・開業するにあたり簿記は必要?
- 独立・開業する際には、簿記の資格は必ずしも必要ありません。
しかし、個人事業主やフリーランスとして働く場合、自分で確定申告をする必要があるので簿記や会計の知識を身につけておいて損はありません。
確定申告を楽にしたいならクラウド会計がおすすめ
フリーランスなどの個人事業主は、2月16日から3月15日までに確定申告をする必要があります。
税務署の確定申告書作成コーナーで申告書類を作成することもできますが、手間をできるだけ削減したいのであればクラウド会計を使用するのがおすすめです。
確定申告書も質問に回答すれば、自動で作成してくれるので非常に便利です
Web系フリーランスにおすすめのクラウド会計は、下記の通りです。
- マネーフォワードクラウド確定申告:
→連携できる金融機関やカード会社、サービスが多い
→Web系フリーランスがよく使用するサービスとの連携が多い - freee:
→会計知識がない人でも使えるようにUIが整えられている
→反対に会計や簿記の知識がある人にはまどろっこしい - やよいの青色申告オンライン:
→大手クラウド会計の中では使用料が最も安い
→これまで弥生会計を使用していた人は操作しやすい
私はマネーフォーワードクラウド確定申告を使用しています!
【まとめ】確定申告に向けて簿記を勉強してみませんか
フリーランスが簿記を勉強すれば、節税効果が高い青色申告を選択できますし、税理士へ確定申告や記帳の依頼をしなくて良くなる可能性があります。
私も実際に日商簿記2級を取得しており、確定申告は自分で行っています。
また、Webライターであれば簿記の知識を活かしてビジネス・会計ジャンルの記事執筆を受注することもできるでしょう。
簿記はビジネスや会計分野の基礎となる知識であり、資格を取得するメリットは大きいです。
余裕があるときで良いので、基本的な知識だけでも勉強しておくことをおすすめします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました